麻生区白鳥4丁目

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 作家が誰かと言うよりもタイトルだけで購入した本がある。
「北海道室蘭市本町一丁目四十六番地」がそれだ。ようは私の生まれ故郷の地名。作家は安田顕さん。俳優さん。

書店で見つけた時の感動と驚きは言うまでもない。内容はさておき我が書棚に並ぶことで満足。実際には18年間しか暮らしていない室蘭と言う場所。私の中のアイデンティティが未だ変わることはない。

 麻生区白鳥4丁目・・この地に根を下ろしてはや20数年。小田急多摩線がまだ無人駅だったことをご存知だろうか。駅前の殺風景な広場は今では想像もつかない。白鳥の前は五月台にも住んでいた。当時は母も健在で隣人の奥様はロシアの方だったように記憶している。母は元来誰とでも打解ける特技があった。たしか異国人の若い孤独な彼女と交流を深めていたように思う。あるとき、五月台で室蘭の高校時代の同窓生を見かけた事があった。多分お互いにスルーしたように思う・・何故だろう。白鳥4丁目に世田谷からgigueを移転するにあたり、住まいも引っ越した。添付した写真は早朝の白鳥4丁目。霧が当たり一面にかかり、なんともノスタルジックな世界を呈してた。この坂を道なりに進むと貯水場らしきものがあり、さらに細い階段を下り正面に見える小さな公園で一息つく。緩やかな傾斜とカーブの続く農道が実に心地よいのである。
 数年かけて栗平、五月台辺りは散策したつもりである。思いもかけぬ景色に出会う麻生区白鳥。ほっとする場所です。